スケッチを楽しむ
ワーキングデイわかばでは、色鉛筆を手にしている方がたくさんいます。そのほとんどが、これまで絵を描いたことがない方なのです。
日本人の3人に1人は絵を見ることが好きだが、3人に1人は絵を描くことが苦手だという話を聞いたことがあります。絵に愛着はあるけれど、自分で描こうとは思わない人がとても多いようです。
私が通所しているメンバーに創作活動を進める理由は2つあります。一つは自分の中に楽しみを見つけてほしいから。もう一つは、人から命じられて描くのではなく、自分の意志で行動し形にしていくことを大切にしてもらいたいからです。
以前、認知症が進行していて、少し前の出来事を覚えていられない方に塗り絵の紙を渡したところ、「なんで私がこんな線の中に色を塗らなきゃいけないの??」と言われたことがあります。
まったくその方の言う通りで、私たちが良かれと思って提案していることが、ただの押し付けになっていないか? この人には塗り絵が相当という思い込み(偏見)がないか?など、認知症の方への支援の在り方を考えされられることがあります。
ワーキングデイわかばでは、公園の清掃や空家の草刈りのなどの活動の合間に、葉っぱの絵を描いている方、抽象画を描いている方、草や花、静物のスケッチや手芸などを楽しまれている方がいます。スケッチが絵葉書になってイベントなどで売れたときには、創作活動もある意味ではワーキング(ハタラクこと)になってきます。私たちはこの地域で、また認知症ケアの世界で、そんなことが当たり前になるように取り組んでいきたいと思っています。
<現在スタッフも募集中です。興味のある方は求人情報をご覧ください>
鎌倉市今泉台
認知症デイサービス ケアサロンさくら
地域貢献型デイサービス ワーキングデイわかば