令和4年度サービスの質の向上アンケート調査結果

令和5年3月13日にさくらコミュニティーケアサービスの社員3人、地域住民3人にアンケートを配布して実施しました。その後、3月18日までに回収し集計しました。このアンケート調査はサービスの質の向上を図るため、現在会社として実施している取り組みについて、実際にどれだけケアの質の向上につながっているかを把握する目的で、5段階評価と自由回答方式により実施しました。

調査にあたっては、調査票に説明資料を添えて渡し、回答する上での参考にしてもらいました。説明資料は以下の通りです。

ここからは調査結果となります。頂いた自由回答欄のご意見の下に会社代表のコメントも記載しています。

 

 

➀対人間の仕事なので研修も対面でできるようになると良い。(住民)
②外部研修の様々な情報を教えて欲しいです。(社員)
➂費用の負担をもう少し会社側が持っていただきたい(社員)
➃どのような研修が行われているのでしょうか?身体拘束や虐待の研修などは行われているのでしょうか?(住民)

以下、会社代表コメント

➀グループワークなど対面でできる研修はぜひ検討してみたいと思います。②研修の情報提供が多いとかえって負担感が増すと思っていましたが、様々な研修情報を職員の皆さんが手に取れるようにする工夫が必要と感じています。➂初任者研修や実務者研修の費用負担については、研修費用の50%を会社が負担するのが妥当と考えていますが、その他の外部研修については、内容により会社負担の割合を検討し社員の負担をできるだけ少なくする方法を考えたいと思っています。➃2か月に1回行っているオンラインの定例ミーティングで、「身体拘束と虐待」「感染症と食中毒」「個人情報保護とプライバシー」「災害時と緊急時対応」「認知症と認知症予防」「研修としての避難訓練」(年2回実施する利用者さまが参加する避難訓練とは別に実施)を行っています。

➀認知症の進行抑制と症状軽減については、慢性的なスタッフ不足もあり、十分に個別対応が出来ていないのが現状と思います。(社員)
②職員同士の情報共有の時間が少なく、ケアの向上を目的にした話し合いをもっと行う必要性を感じています。(社員)

以下、会社代表のコメント

➀慢性的なスタッフ不足は喫緊の課題であり、介護職員の募集は今後も継続していきます。2つのデイサービスとも認知症の周辺症状のある方が利用される傾向がありますが、特にケアサロンさくらでは、認知症の重度の方やBPSDのある方の利用が多く、そうした方々のケアに人手が割かれているという現状もあります。②現場でのケアのあり方についての社員同士の情報共有はなかなかオンラインでは困難と感じています。月に1度でも良いのでケースカンファレンスのような話し合いを持てると良いのだと思っています。

➀社会の中で生きる、生活する、買い物などもとても良いと思う。(住民)
②ケアサロンさくらでは、スタッフ数に余裕がないことが多く、十分に屋外活動に取り組めているとは言えない。(社員)

以下、会社代表のコメント

➀説明資料のなかでは触れていませんが、デイサービスで使用する消耗品の買い物は利用者さんと一緒に近所のお店に行ってもらい、買い物かごを乗せたカートを押してもらったり、お金を払ってもらったりしています。②ケアサロンさくらにおいては、現在スタッフに欠員があるため、皆さんと外出をすることが困難な日が多いと感じています。スタッフ数が少ないと外で行う清掃や花や野菜の水やりについても、個別に屋外に出て行うようになり、機能訓練としての外出の効果はあるものの限定的と感じています。これについてもスタッフ数の充足が急がれると感じています。

➀価値ある仕事なのに賃金が上がらない、制度の問題と思うが意見を言い続けたい。(住民)
②休みがとりにくい、夏休みがあればよいと思う。(社員)

以下、会社代表のコメント

➀賃金は介護職員処遇改善加算など、国の制度下で増加はしていると感じていますが、例えば介護職員の時給を200円引き上げるといったことを考えると、介護保険の基本報酬を増額していただかなければ到底困難です。当社では介護職員の給与は、保有資格により増額していく方法を採用しておりますが、このような価値のある仕事に対して、資格のない職員の方が最低賃金程度の時給で働いている現状は変えて頂きたいと願うばかりです。②休みがとりにくいという声は全く妥当なことと思いますが、職員の数を増員することや、ボランティアさんを募集することなどでケアや見守りにあたる人員を増やして対応したいと思っています。また夏休みや連休の取得が出来るよう努力していきたいと思っています。

↓ 自由記載欄つづき

➂非常災害時に地域住民との情報共有を図るためにグループラインを作成されており、情報はランダムに集まると思いますが、所持統括して対応に活かすのは大変難しいと思います。(社員)
➃まずは安全に過ごす場所を確保することが第一だと思います。普段とは異なる避難場所にも普段から慣れておくことが、利用者にも介助者にも安心の一助になると思います。(社員)
➄火災や地震に見舞われた際に使用する避難経路はコンクリートブロック塀(今年7月頃改修工事予定)のあるスロープ側だけでなく、狭く階段のある玄関側も想定されていますか?(社員)

以下、会社代表のコメント

➂非常災害時に住民の方とスタッフとの情報共有システムとしてのグループライン「さくら防災ネットワーク」は、現在は試験的に導入しているもので、一部の社員と会社とが、つながりのある住民グループ(今泉台すけっと会、今泉台オレンジライン、コミュニティカフェ6丁目クラブ、今泉台のNPO関係者等)の方々が参加しています。災害時の伝言板としての利用を考えて現在今泉台の住民15名が参加してくださっています。平常時からイベントの告知や伝言板としての活用をしながら、非常災害時に町内外の情報を集められるような伝言板となればよいと考えています。ご意見のように情報を管理したり集約して利用することを会社で行うかどうかは検討の余地があります。町内会などの機関にも共有いただいて役だてて頂く方向での運用を視野に入れていきたいと思っています。➃災害時、安全に過ごすことのできる場所の確保は喫緊の課題です。身近で一時的に立ち寄れる場所としてどんな建物施設んが適切なのか、地域の皆さんとも話し合ってまいります。➄ケアサロンさくらの避難経路については、課題もありますが、非常時の避難経路は複数選択しよう用意して日頃から備えておく必要があります。その意味では、避難訓練マニュアルの見直しを行い、複数の避難経路の想定を是非とも加えておきたいと思っています。

↓ 7つの項目に当てはまらないご意見、ご感想の自由記載です。

➀自分が利用したいサービス、施設であり続けてください。(住民)
②1.社員の研修・自己研鑽、6.社員のストレス軽減、7.避難訓練及び災害対策については、利用者側に見えにくい項目であるため「普通」の評価にしました(住民)
➂利用者家族も前向きに知る、交流する、共有するべきだと思いました。多忙を理由に、また、元気に帰ってくる姿に満足している現状があります。(住民)
➃ご利用者様が役割、やりがいを地域で持てる環境づくりをされていることにとても素晴らしいと感じています。認知症や障害を持たれた方がその方らしく、地域で生きて、活動に参加できることはとても素晴らしいと思っています。(住民)

以下、会社代表のコメント

たくさんのご意見ご感想をありがとうございました。➀については、現在の運営を継続することで、地域の期待に応えることが出来ると考えています。②については、ご家族への情報提供や説明の仕方に工夫が必要、または説明が足りていないと感じており、善処したいと思っています。➂利用者家族さまと事業所がもっと歩み寄れる行事を社員と一緒に検討してまいりたいと思いました。➃貴重なご意見、励ましの言葉、大変ありがたく心強く思っています。アンケート調査ご協力誠にありがとうございました。

株式会社さくらコミュニティーケアサービス 代表取締役 稲田秀樹