立つことと歩くことが基本です
ケアサロンさくらでは、認知症が進行してもできるき限り自立を維持していたただくために取り組んでいることがあります。
ホームページに掲載することをご家族に承諾いただいたので、この方の支援について少し紹介しましょう。
それは、寝たきりにしないこと、そのために行っているのが「立つことと歩くこと」の支援です。
この一見当たり前のように思えるとても基本的な動作ですが、
認知症の進行にともなって支援が難しくなっていきます。
ケアサロンさくらでは、「車いすに座らせきりにはしない」のを基本としています。
近所の公園に皆で出かけたときなどには、
車いすから降りていただいて、まずは立つことを5分間行ないます。
本当は自力で立っていただきたいところですが、今はそれは難しくなって、片腕に手をかけて支えています。
5分間立つ練習をした後は、
2人介助で歩く練習です。
これも本来ならできるだけご自分の力で歩いていただきたいのです。
最近足取りがおぼつかなくなってきているので、少し慎重にですが、しかし30mほどは歩いていただいています。
この女性は要介護5、アルツハイマー型認知症が進行して言葉は口にできず、生活のほぼすべてに介助が必要です。
しかしこのように歩くことの支援だけは、ご本人に残存機能があるうちは、継続していきたいと思っています。